専攻医ブログ

専攻医ブログを更新しました。「精神保健指定医取得」

この度、最短かつ旧制度最後で無事、精神保健指定医を取得しましたのでご報告いたします。

もともとのんびりした性格で、何をするにもとろく、指定医も最短での取得じゃなくてもいいかなと心のどこかで思っていましたが、指定医の不正取得が問題となったことを受け、新制度では取得のハードルが高くなることもあり、今回ばかりは旧制度に間に合わせるように症例レポートを作り上げました。

さて、このレポートですが、精神保健福祉法の理解は十分か、診断や治療は適切か、誤字脱字や指導医のサイン忘れがないかなど、いくつもの項目にわたり査読者に厳しくチェックされます。その上、新制度では口頭試問が導入されることになっています。このため、多くの精神科医が辛いと感じる業務の一つに「精神保健指定医の申請」を挙げるのではないでしょうか。

ところで、最短での取得といえば聞こえはいいですが、裏を返せば精神科の臨床経験が少ない段階での取得でもあります。また、資格取得によりあくまで法律に基づいて行う業務範囲が広がるということであり、精神科医としての能力を保証するものでもありません。これまでは、入院や救急対応などにあたり、指定医の先生に相談していたことも、今後は自己責任、自己判断で行わなければならないため、指定医取得に慢心することなく頑張っていきたいと思います。