専攻医ブログ

後期研修医ブログを更新しました。『困ったときでも指導医、上級医の親切丁寧なご指導で安心です』

~精神科医として半年が経ち~

当院に入職して半年が経とうとしており、様々な経験をさせていただき充実した研修ができていると実感すると供に、時が過ぎる速さに驚いております。

精神科が無い病院で初期研修を終え、精神疾患に対する知識がほぼ無いに等しい状態でのスタートであったため、精神科という未知の領域で自分はやっていけるんだろうか、研修医の肩書きがなくなり一人前の医師としてやらねばならない責任とその期待に応えられるのだろうかと、焦りと不安が大きかったことが思い出されます。

 しかし今では、世間話をしたり些細な疑問点を相談しあえる同期や先輩の先生方、患者との接し方から治療方針、書類の書き方に至るまで何でも親切丁寧に指導してくださる指導医の先生方に恵まれ、精神科医として日々少しずつですが力がついてきていると実感できております。

私は現在、6~8人程度の入院患者とおよそ50人の外来患者を担当しています。入院患者は典型的な症例を選りすぐり当ててくださり、治療方針は毎日指導医の先生と相談しながら決めています。指導医の先生方からは疾患についての基礎知識、薬剤選択の考え方、患者との接し方・面談の仕方、外来フォロー時の注意点など手取り足取り指導していただいています。そのため、1症例から得る経験は非常に多く、他の患者に応用できる場面が多いなと実感しており、非常に感謝しております。

外来は比較的状態が安定している方の引継ぎと、入院中に主治医だった方のフォローを担当しています。短い時間の中で、精神症状を把握し入院の必要性の判断、薬剤調整や精神療法をしなければならない難しさに毎回頭を悩ませております。外来が終わると自分の方針が正しいか、もっと良い選択肢はないのか、毎回医局にいらっしゃる上級医の先生に時間をいただいて、意見を伺っています。どの先生方も優しく丁寧にご指導してくださり、入院症例では経験できない多くのことが外来診療で学べます。

 当面の目標は、精神科指定医と専門医の資格を最短で取得することですが、医局全体でそのサポートをしてくださる態勢ができているので、安心して日々の診療を行っています。上級医の先生方のご厚意を無駄にしないよう、今後も研鑽に努めたいと思っております。

話は変わりますが、当院はコメディカルを含めると1000人以上のスタッフがいるそうで、同好会が盛んです。私は野球同好会と蕎麦打ち同好会に所属しています。仕事を離れて他職種の方と楽しい時間を過ごす機会があることはとても恵まれた環境だなと思っております。野球はおよそ10年ぶりにユニホームに袖を通しましたが、そんな私でも暖かく迎え入れてくださり、毎月2回ほどの試合が楽しみです。蕎麦打ち同好会は道具も指導も本格的で、今年の年越し蕎麦を自分で打つことが目標です。

私達の代は3人の同期がおり、その上の代は2年の差がありますが、来年度はすでに入職を決めてくれている先生がいると聞いており、北海道の精神科研修病院の中ではかなり人気が出てきているのではないかと思います。私の同期にも道外からのいらっしゃった先生がおりますし、道内はもちろんのこと道外からの見学も増えてきていると聞いています。初期臨床研修中の先生方で、北海道で精神科医療に従事したいと思っている方がおられましたら一度ぜひ見学に来て、病院の雰囲気を感じてほしいと思います。