専攻医ブログ

精神保健指定医レポートを提出して

みなさま、こんにちは。北海道の旭川は現在一面の冬景色で、ウィンタースポーツの不得手な私としては早くも暖かい春の到来が待ち遠しい今日この頃です。
さて、昨年6月に指定医レポートを無事提出してしばらく経ちます。今回は審査に時間がかかっており結果がまだ出ていないのですが、せっかくなのでこれから指定医取得を目指す先生方に当院で指定医レポートを提出した経験をお話したいと思います。

指定医を取りたい、と思い立って世間の先生方がまず困るのは、「レポートにする症例が足りない!」ということのようです。「ようです」と他人事のように言うのは、私自身はその点は全く苦労しなかったからです。当院の特色の1つに、多種多様な患者さまが集まる病院である、ということがあります。思春期の患者さまから、認知症の患者さままで。気分障害や統合失調症の方はもちろん、アルコールや薬物関連といった事情で来院される患者さまも幅広く受け入れているため、後期研修医は指導医とともに様々な患者さまに関わることができます。また応急入院や(緊急)措置入院となるケースも、当院では決して珍しいことではありません。私も気づいたときには「あれ、もう十分レポートが書けるだけの症例を経験しているぞ」という状態でした。これから指定医取得を目指す先生方にとっては、なかなか恵まれた環境ではないでしょうか。

さて、実際にレポートを書き始めてみるとどうかというと、私は要領が悪いのでそこからが大変でした。数ヶ月間、毎日のように遅くまで病院に残って書いたり消したり唸ったりもがいたりしていましたが、そんな中、励みになるのは先に指定医を取得した先生方の応援でした。当院では認知症、思春期、アルコール・薬物関連…など各分野に精通した指導医の先生方が多くいらっしゃるので、困ったときは助けを求めにいき、よく指導していただきました。前年度に指定医を取得されたばかりの先生方にはフレッシュな記憶のもとにレポートの不備を指摘して頂きました。また私の場合はレポート症例の指導医でその後他院に移られた先生もいらっしゃったのですが、御連絡すると大変快く指導してくださいました。これには本当に感謝の念に堪えませんでした。そして院長にはレポートを書くにあたって基本となる法律について勉強資料を頂いたり、全体にわたって大変熱心に御指導いただきました。

こうやって振り返ってみると、指定医申請に際してほとんど全ての先生に助けていただいた、と感じます。私も今現在、若い先生方の指定医取得を全力で応援してあげようという気持ちでいっぱいなのですが、これは自分が申請の際に当院の先生方にすごく助けていただいたからだと思います。
これから指定医の取得をめざす先生方、ぜひ当院で一緒に働いてみませんか。